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考え、議論するフォーラム / コラム

開発者だけじゃない。オーナーと共に創る
「Pepper Owners Challenge 2018 」初開催!

あさってロボット会議編集部 村林圭子

なぜオーナー企業と開発パートナーが一緒に?

これまでソフトバンクロボティクスはアプリ開発者を対象に「Pepper App Challenge」というアプリコンテストを毎年開催してきました。このコンテストではAI、IoT、VRなど先進技術を活用し、Pepperの可能性を広げる様々な作品が創出されました。またいくつかの作品は、ここから市場に出てユーザの皆様にご利用いただいています。技術的に新しいものに挑戦しモノを創る上で重要なコンテストですが、ロボットが当たり前になる社会を創っていくには開発者だけでなく、利用者であるオーナーの皆様にも知恵を出してもらい共に未来を築いていく必要があるのではないかと考え、「Pepper Owners Challenge」というコンテストを初開催することにしました。

どうやったらPepper for Bizのオーナー企業と開発者パートナーが手を組めるのか。アイデアソンのようなイベントはありますが、コンテストとして枠組みではほとんど例がなく、社内では企画を練り直す日々が続きました。

オーナー企業の温度感はどのくらいなのか分からず、「Pepperにこんなことをしてほしい」というアイデアを書き起こし、エントリーまでしてくれるのかドキドキでした。しかし、蓋を開けてみると意外にも多くの企業からのエントリーがあり、さらにその熱意に驚きました。自社だけでなく社会的課題を意識したアイデアがあったり、熱い想いをたくさん綴られたアイデアも多数ありました。

オーナー企業の想いに応える開発パートナー

オーナー企業の思い描くPepperの活用方法は開発パートナーにとって貴重な情報です。利用者の皆様が何を求めているのかを理解する重要なインプットになりました。開発パートナーがせっかくPepperのアプリを開発しても、残念ながらユーザがつかないものもありました。そういったことが起きないよう弊社としては開発パートナーにはオーナー企業の意見をしっかり伝えたかったのです。

オーナー企業の想いに応えるため、複数のオーナー企業へ提案する開発パートナーが多数いました。多いところでは8社に提案するほどです。コンテストの仕組み上、残念ながらマッチングされない企業も若干でてしまいましたが、お互い知恵をしぼったという点においては価値があったのではないかと思います。

5チームによるプレゼンが繰り広げられた決勝戦

決勝戦は2018年9月28日(金)「WeWork新橋」にて開催され、見事に一次審査を勝ち抜いた5チームによるプレゼンテーションが行われました。

<最優秀賞は医療現場の課題にアプローチした
 「聖路加国際病院」と「エクスウェア株式会社」>

最優秀賞を獲得したのは唯一の女性チームでした。「聖路加国際病院」の6年目の医師と「エクスウェア株式会社」の3年目の開発者で構成されたチームで、自分たちの言葉で想いを熱く語ってくれました。医療現場の一番の課題である「医師からの説明の不十分さ」を解決するため、インフォームドコンセント(医師らから患者が診療内容について説明を受け、十分に理解した上で、自身が同意しながら治療方法を選択していくこと)の観点から課題を解決する「ICアシスト for Pepper」というアイデアです。
優勝チームにはアイデア実現のための開発支援として100万円と、最大10台までの実証実験用「Pepper for Biz」無償レンタルの権利が授与され、喜びの笑みがこぼれました。

<惜しくも最優秀賞を逃した決勝進出チームからもPepperらしさが活きるアイデアをプレゼンしていただきました>

・人間ドックご案内 for Pepper
合資会社フェニックスデータ / 株式会社メイテツコム
Pepperを人間ドッグの各検査場で受付として利用するアイデア。

・自動車整備業向け Pepper
高浦産業株式会社 / 株式会社ナブアシスト
Pepperに整備員勤務時の安全運転チェックを行ってもらうアイデア。

・project テデミル (Pepperに人を超えた触感を)
国際ファイバー工学研究所 / 株式会社昭和システムエンジニアリング
Pepperがやさしく手を握って健康状態を診てくれるアイデア。

・介護ロボパック
社会福祉法人千成会 / X-mov Japan 株式会社
Pepperが介護業務を一貫して行ってくれるアイデア。

<大盛況のうちに閉会>

Pepper Owners Challengeの決勝戦では、弊社にとっても発見がたくさんあり、参加いただいた皆様、応援いただいた皆様には感謝を申し上げます。簡単な道のりではないかもしれませんが、必ずやってくるロボットが当たり前になる社会を共に築いていきたいです。