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『あさってロボット会議』では、小中学生の皆さんから、“こんなロボットがいたらいいな”と思い描くイラストを募集しました。集まった個性豊かな作品の中から、3作品を漫画家の小林尽さんに漫画にしてもらう企画です。前回の「清掃靴」と「悩みを聞いてくれるキーホルダー」に続き、今回は3作品目をご紹介します。
どんなロボット?
本日ご紹介する作品は、和歌山県伊都郡のかつらぎ町立笠田小学校3年生、松山志保さんの「花を咲かせるロボット」です。「緑がないとさみしい」という想いから描いてくれました。いつでもどこでも、好きな花が咲かせられるロボットがいたら、どんなことが起きるでしょう…?
応募いただいた手書きのイラストを基に、小林尽さんが描いてくれたイラストと4コマ漫画を覗いてみましょう。
お花の形をした色鮮やかなロボット。葉っぱの形をした身体や、触覚のような手など、植物の特徴が活かされていますね。デザイン力の高さに小林さんもびっくりされていました。
さあ、このロボットに、どんなストーリー展開が待っているのでしょうか??
小林尽さん作の4コマ漫画
ストーリーをもう少し覗いてみよう
新しい町にひっこしてきたばかりの女の子。ちかくの公園に遊びに行ってみたけれど、自分から話しかける勇気がなかなか出ません。「いいな〜、私も一緒に遊びたいな。お友達になりたいな。。」
女の子がお家に帰ると、ロボットは女の子のさびしげな様子を察して、ぱっ!ぽんっ!と、次から次へときれなお花をたくさん咲かせてくれました。すると、女の子はにっこり笑顔に。そしていいことを思いつきました。
「あ!そうだ。このお花、公園のみんなにも見せてあげよう!!」
あくる日、女の子とロボットは公園に行き、ぱっ!ぽんっ!と、色とりどりのお花で公園をいっぱいにしました。すると、それに気がついた子どもたちが「わあ、きれい!」と大はしゃぎ。ブランコや滑り台で遊んでいた子どもたちも、どんどん女の子の周りに集まってきました。
「これは、何ていうお花?」「これはね、!」女の子が大好きなお花だもの、もちろん話もはずみます。お花には、友達をたくさんつくれて、みんなを笑顔にする魔法があるんだね。キラッキラの笑顔になった女の子を、ロボットは遠くから見守っていました。
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いかがでしたか?お花を咲かせられるロボット、夢がありますよね。誰かを幸せにできるだけでなく、環境にも優しいなんて、とても素敵なアイデアですね。またロボットは未来的で無機質なデザインが多い中、正反対の自然をテーマにしている点も想像力が豊かで素晴らしいと思います。
松山志保さん、素敵な夢のおすそ分けをありがとうございました。小林尽さんの作品は後日お送りさせていただきます。